立秋(8/7〜8/22)
初候:涼風至(すずかぜいたる)
次候:寒蝉鳴く(ひぐらしなく)
末候:蒙霧升降(ふかききりまとう)
暦のうえでは秋ですが、まだ暑い日が続きます。
残暑の熱を取り除き、夏に消耗した体の水分を補って、秋の乾燥を予防しましょう。
〈梨のお粥〉(二人分)
①うるち米(1/2カップ)はといで水に浸しておく。
②梨(2個)は皮をむき、芯を除き、すりおろす。
③鍋に水(5カップ)、②を入れ沸騰したら、水気を切った①を加える。
④再び沸騰したら弱火にして、柔らかくなるまで30〜40分炊く。
塩で味を整える。
・梨:肺を潤し体液を補う。熱を取る。口の渇き、咳や痰の改善。美肌。二日酔いの改善。
・うるち米:脾胃の気を補う。胃の働きを調和し、消化吸収を円滑にする。止渇。
優しい甘みのお粥で、梨の甘さはお米のおいしさを邪魔しません。ほっこりする味です。
体の熱をとって肺を潤します。
〈白きくらげと桃のデザート〉
①桃は賽の目に切っておく。
②白きくらげ(20g)は水(200cc)で戻し、硬いところを取り除き、
食べやすい大きさにちぎり、柔らかくなるまで下茹でする。
③鍋に②、水(200cc)、キビ糖(60g)を入れて少し煮る。
④別の鍋で粉寒天(2g)を水(300g)で煮溶かす。
火を止めキビ糖(30g)を入れて溶かし、①の桃③の白きくらげを入れる。
⑤器(または型)に④を入れ冷やし固める。
・桃:体を潤す。口の渇き、腸の潤い不足による便秘を改善。
肌を潤す。疲労回復。
・寒天:肺の熱を取る。通便(寒天の成分の8割が食物繊維)。
・白きくらげ:体を潤す。肺や喉も潤すので、口の渇きや空咳を改善。
皮膚の乾燥、肌荒れに。
処暑(8/23〜9/7)
初候:綿柎開(わたのはなしべひらく)
次候:天地始粛(てんちはじめてさむし)
末候:禾乃登(こくものすなわちみのる)
暑さが止み、新涼(秋の初めの涼気)が間近い日
夏の暑さもようやくおさまり、残暑の疲れがでる頃。早めの体調回復を。
〈松の実入りご飯〉
①お米(1カップ)はといで水に浸しておく。
②松の実(20g)はフライパンで乾煎り、にんじん(30g)は5mmの賽の目に切る。
③炊飯器に①と塩少々を入れ、水加減をして混ぜたら②を加えて炊く。
うるち米(補気)、松の実(滋陰:体を潤す)、にんじん(滋陰、補血)で気・血・陰陽の不足を補って、夏の疲れを回復します。
〈梨とレタスのサラダ〉
①梨(1個)は皮をむき、芯を取り千切り。
②ボールに①と水で戻した干しぶどう(15g)を入れ、
ホワイトビネガーとオリーブオイル(各小さじ1)で和える。
③器にちぎったレタスを敷き、②を盛る。
・梨:肺を潤し体液を補う。熱を取る。口の渇き、咳や痰の改善。
・レタス:熱を取る。むくみや便秘の解消。
・酢:血行促進。消化不良、食欲不振。疲労回復。
・オリーブオイル:肺の熱を取る。体の乾燥を潤す。咳や喉の痛みを抑制。便秘の解消。
〈梨と白きくらげのデザート〉
①梨は皮をむき、芯を除き、一口大に切る。
②鍋に①、水で戻した白きくらげ、レーズン、水少々を入れ、
梨が透き通る感じになるまで弱火で煮る。
③火を止め、味を見て、蜂蜜を加える。
④一晩おいて梨に甘みを含ませる。
・食べる前に少し冷やすと美味しい。
②で蜂蜜を入れる作り方もありますが、梨の甘さ、レーズンの甘味も出ますので、
好みの甘さにするために、蜂蜜は後から入れました。
肺・喉の渇き・肌を潤します。
〈梨の寒天寄せ〉喉の渇きに
①梨(1個)は皮と芯を除き、半分はすりおろし、半分はあらみじん切り。
②鍋に水(160cc)と粉寒天(2g)を入れ煮溶かす。
火を止めグラニュー糖(30g)を入れ溶かす。
③①の梨を加え混ぜ、型に流して冷やす。クコの実を飾る。
・梨は涼性、寒天は寒性なので、体を冷やします。
暑い日や喉の渇く時にいいと思います。
・グラニュー糖は平性。口の渇き、から咳に。疲労回復。
白砂糖は涼性。口の渇き、から咳に。胃痛に効果があり。
梨が中心になってしまいましたが、秋は梨の他に美味しい果物がたくさん出回ります。
・無花果:肺を潤す 空咳・喉の痛み 消化不良 便秘
・ぶどう:疲労回復 喉の渇き むくみ 利尿
黒いぶどうの皮はアントシアニンが多い 視力回復
・柿:肺を潤す 喉の渇き・空咳 体を冷やす作用が強い 二日酔い
VCも多いので(70mg / cf.レモン:50mg)風邪の予防に
・ざくろ:咳・喉の渇き 慢性の下痢
・かりん:咳止め 肺を潤す 疲労回復(クエン酸、VCを含む)
生食不可なのでアルコール漬け、シロップ、ジャムなどで。
・キウイフルーツ:体の余分な熱を冷ます白露(9/8〜22)・秋分(9/23〜10/7)の養生
9月に入りました。
早朝と夜には虫がけっこう鳴いています。秋の気配を感じます。白露(はくろ)9/8〜9/22
9月9日は重陽の節句、菊の節句とも言われる邪気払いの行事。
菊の花びらを浮かせたお酒(菊酒)を飲むとか。
でも9月上旬は、食用菊はまだ出回っていないかもしれませんね。
お刺身に添えてある小さな菊花を洗って、またはさっと湯がいて、水気を切り、
花びらを胡麻と生姜のドレッシングで和えた海藻サラダに散らすときれいです。
食用菊花:涼性、甘・辛・苦味。体に溜まった熱をさます。
めまい 充血 かすみ目 眼精疲労 ドライアイ 吹き出物
9月20日(2023年)は秋彼岸の入り。
お彼岸にご先祖様にお供えするおはぎの餡に使う小豆には、
利尿作用があり老廃物を排出、体の余分な熱を冷ます、
毒素を取り除き、吹き出物や腫物を改善します。
アズキサポニン(抗動脈硬化)、アントシニアン(抗糖尿病、肝機能強化、視力向上)、
食物繊維も豊富。
手間ですが、好みの甘さにできるので、小豆あん、作ってみてください。
トーストしたパンにあんことバター(有塩)をのせて食べるのが好きです。
もちろん、おはぎも作ります。
白露の時期はまだ夏の暑さも残っていますので、熱をとる食材も取り入れましょう。
〈レンコンと山芋のお粥〉 体の余分な熱を取り、肺を潤す
うるち米(100g)と水(1000cc)でお粥を炊きます。炊いている途中で、
レンコン(30g)とさいの目に切った山芋(50g)、塩を加えて15分ほど煮る。
・レンコン:体の余分な熱をさます。体に潤いを与え、肺を潤す。
・山芋:滋養強壮 疲労回復 老化防止
〈白きくらげと豆腐のサラダ〉
①豆腐は水切りしておく。
②白きくらげは水で戻し、柔らかく煮て、食べやすい大きさに切る。
③きゅうりは斜め薄切りにして細かく刻み(またはミキサーにかける)、
塩少々を加えて②と和える。
④煉り白胡麻を太白胡麻油でのばし、塩少々、陳皮を加えてドレッシングを作る。
⑤器に食べやすく切った①の豆腐を置き、④をかけ、③を添える。
・豆腐:寒性。津液を生じさせ体を潤す。体の余分な熱をとる。母乳不足
・きゅうり:寒性。体の余った熱を冷ます。喉の渇き むくみ
・白きくらげ:体を潤す。皮膚の乾燥 肌荒れ 口の渇き 咳
・陳皮:肺に溜まった余分な湿気をとる。胸苦しさ 痰の多いせきの改善
・ごま油:大腸に帰経。便秘の改善 肌に潤いを与えて乾燥膚を改善
秋になってもなんとなく夏バテ気味の時に。体の余分な熱を取りましょう。
体にこもった熱をとる食材にナスがあります。
・茄子:寒性。体にこもった熱を取り、血の流れをよくする。
利尿作用でむくみを解消。胃の調子を整え食欲不振、胃もたれを解消
ナスの皮には多くの薬効があるので、丸ごと使うようにします。
水にさらす場合、時間は短めに。
体を冷やす作用が強いので冷えのある人、胃腸の弱い人は食べ過ぎに注意。
体を温める作用のあるエビ、ネギ、生姜などと一緒に取り、冷えの防止を。
秋分(しゅうぶん)9/23〜10/7
今年(2023年)の秋分の日は9月23日。春分から半年。
陰陽の気が入れ替わる日。昼と夜の長さがほぼ同じになる日。
この日以降、陰の気が徐々に増え、寒気を感じる日が増えてきます。
秋分の次候(9/28〜10/2)は「蟄虫坏戸」(むしかくれてとをふさぐ)。
啓蟄の時に出てきた虫たちが土の中に籠る時期です。
人も体を休ませ、心を外に働かせず、肺の気を静かに保つようにしましょう。
陰陽転換の時期ですので、陰陽のバランスを考えて、食材を選びましょう。
(と、書いている本人が内容消化不良なので)レシピを引用します。
〈ホタテ貝柱と松の実のお粥〉
①乾燥ホタテ貝柱(2個)は水で戻してほぐす。
②戻した水に、さらに水を足して600mlにしておく。
③鍋にうるち米(1/3カップ)、①のホタテ貝柱と②の水を入れ、火にかける。
沸騰したら弱火にする。
④30分間炊いたら松の実(10g)を加え、5分炊いて火を止め、塩で味を調える。
⑤器にお粥を盛り、千切りした大葉と種を除いてたたいた梅干しの果肉を盛る。
気を補う粳米、陰を滋養するほたて・松の実と、陰陽どちらも使ったお粥です。
肺を潤すので、空咳を抑えるにも効果的(『季節の薬膳』)。
・ホタテ:補陰・補腎。疲労回復 老化予防
・松の実:潤肺・潤腸 補血。髪・肌のパサつき 便秘 老化予防
・うるち米:補気。胃の働きを高める。息切れ 口の渇き
・大葉:大葉の香は気を巡らせる。
さて、今年の9月29日(金)は十五夜です。
里芋の小芋を食べながらお月様を愛でましょう。
〈きぬかつぎ〉
①里芋は皮付きのままよく洗い、皮の上部に包丁で一回り切れ目を入れる。
②ラップに包み、レンジで加熱する(楊枝がスッと入るくらい)。
③里芋の切れ目を入れた上の部分の皮をむく。器に盛る。
このまま塩をつけながら食べるのが好みですが、もう少しおしゃれに、
〈木の実みそ〉でいただきましょう。
〈木の実みそ〉
①みそ(大さじ2)、さとう(大2)、酒・みりん(各大1)を小鍋に入れて、弱火で練る。
②照りが出たら松の実(大さじ2)、くるみ(4〜5粒)を加えて完成。
・里芋:胃腸の働きを高めて便秘、消化不良を解消。腫れ しこり 免疫力アップ
・くるみ:腎・肺に入る。脳の老化防止 腰痛 便秘
・松の実:肝・肺・大腸に入る。髪・肌のパサつき 便秘 老化予防
デザート
〈百合根とバナナの牛乳煮〉 肺を潤す
①百合根(1個)はきれいに洗い、黒いところを取り除く。
②バナナ(1本)は小さく切る。
③鍋に牛乳(500cc)、①②を入れ10分ほど煮る。蜂蜜を加えて火を止める。
・百合根:心・肺系に入る。肺を潤す。空咳や喉の渇き 精神安定 不眠
・バナナ:寒性。体の余分な熱を冷ます。潤肺 喉の渇き・空咳 便秘や痔の改善
・牛乳:肺や胃腸を潤す。便秘 喉の渇き 皮膚の乾燥 疲労
〈杏仁豆腐〉
①杏仁(甜杏仁)に水を加えて柔らかくし、ミキサーにかけ、漉して杏仁水を作る。
②鍋に①と煮溶かした粉寒天/ゼラチン、砂糖を加えて火にかけ、砂糖を溶かす。
③豆乳/牛乳を加えて型に入れ冷やす。
・杏仁(甜杏仁/テンキョウニン):肺に潤いを与え喘息、乾いた咳に効果
大腸を潤すので便秘の解消にも
甜杏仁は中華食材店、漢方薬局、インターネット通販で購入できます。
お酒
〈梨酒〉
①梨(大1個)は水洗いし、水気をよくふき取る。
皮・種付きのまま、8等分くらいに切る。
②容器に①を入れ、ホワイトリカー(35度。900ml)を注ぎ、冷暗所で保管。
・2週間ほどで飲める。3〜6ヶ月成熟させると味がよりまろやかに。
・飲む時に甘味やレモンを入れる。炭酸水も良。
・梨は1〜2ヶ月後に取り出し、保存。梨酒を飲む際のお供に。あるいはジャムに。
梨は肺を潤し、喉の渇きを癒す。痰の多い咳、乾いた咳にも。
秋の養生 寒露(10/8〜10/23)・霜降(10/24〜11/7)の養生
流石に10月に入るとこの夏のあの暑さを忘れさせる秋の気配を感じます。
昼夜の、また一日毎の寒暖差も大きくなるため体に負担がかかり、
自律神経のバランスを崩しやすく、人によっては秋バテになったりします。
涼しくなって水分補給の量が減り、腸内の乾燥が進むと便秘気味になり、
「コロコロ便」になったりします。
食物繊維で腸内環境を整え、発酵食品で腸を動かし、腸を潤す食材を摂りましょう。
寒露(かんろ)10/8〜10/23
暦の上では晩秋。
秋分の日に陰陽転換した陰の気が主気となり、草花に露がつく時期です。
秋の五化(自然界の五つの変化過程)は「収」(収穫する)です。
体を潤し、補養しながら冬に向かう準備をしていきましょう。
初候:鴻雁来(こうがんきたる)大雁が冬を過ごすために飛んでくる
次候:菊花開(きくのはなひらく)菊の花を愛でる
末候:蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)コオロギの鳴く声が聞こえてくる
*体の乾燥を潤す食材を摂りましょう
〈百合根ご飯〉 潤肺 安神
①にんじんは千切り、百合根ははがしておく。
②薄口醤油(大2)、みりん(大1)、塩(小1/2弱)を合わせておく。
③鍋に油を敷き、細切りの鶏肉、にんじん、しめじを炒め、油が回ったら百合根を加える。
④②を入れ、調味する。
⑤温かいご飯にのせる、あるいは混ぜる。
・百合根:肺を潤し、空咳、肌の乾燥の改善。精神安定。不眠症の改善。
秋の味覚
・クリ:温/甘・鹹。脾・胃・腎に帰経。加齢による腰膝の衰え、頻尿。
・里芋:平/甘・辛。脾・胃。便秘、消化不良、解毒。
・レンコン:(生)寒/甘、(加熱したもの)平/甘。加熱すると消化吸収力がアップする。
・さつまいも:平/甘。脾・腎。便秘、むくみ。ビタミン、ミネラルが豊富。
等々。きのこ(補気)、にんじん(滋陰、補血)、ごぼう(食物繊維が豊富)、鶏肉(補気、お腹を温める)、豚肉(滋陰、補気)などと合わせて、混ぜご飯や混ぜおこわで秋の味覚を楽しみましょう。
・うるち米:平/甘。脾・胃に帰経。胃腸の機能を整える。補気、健脾。
・もち米:温/甘。脾・胃・肺。胃腸の機能を整える。補気、健脾。
〈かぼちゃの木の実和え〉(2人分)
①かぼちゃ(200g)は適当な大きさに切り、蒸す。
②鍋に豆乳(100cc)とレーズン(20g)を入れ、煮立たせないようにして温める。
甘みが足りない場合は、蜂蜜やきび糖を加える。
③アーモンド(4~5個)とくるみ(少々)は細かく砕く。
④器に盛った①のかぼちゃに②をかけ、③を散らし、白ゴマを潰しながら散らす。
・ナッツは細かく刻むと口当たりが良いです。
・レーズン以外のドライフルーツも合います。大きい場合は小さめに刻みます。
・豆乳は温めなくても。その場合は豆乳にドライフルーツを漬け、柔らかくしておきます。
・かぼちゃ:温/甘。脾胃。胃腸の働きを高めて気を補うので、疲労回復効果が高い。
体を温める作用があり、冷え性を改善。
皮:抗酸化作用のあるビタミンA・C・Eが豊富。
βカロテンは実の約25倍**
ワタ:βカロテンは実の約5倍**
種:ミネラル、タンパク質、食物繊維が豊富**
便秘、母乳不足、産後の手足のむくみ。南瓜子(ナンカシ)は生薬。
洗って、天日干し、皮を剥いて乾煎り。サラダに混ぜる、おつまみにも。
かぼちゃは丸ごと食べましょう!
・アーモンド:潤肺。咳、痰の改善。ストレス、便秘の解消。
・くるみ:慢性の咳や喘息。便秘。「健脳の木の実」。
・白ゴマ:肺・脾・大腸に帰経。油脂の含有量が多い。体を潤す働きが高い。
肌の乾燥、肌荒れ。便通を改善。
** 大久保 愛『すっきりしない不調を改善 組み合わせ食薬』WAVE出版,2022年,p.148.
霜降(そうこう)10/24〜11/7
立冬に近づくにつれ、寒気が強くなってきます。
体を冷やさないように気をつけましょう。
初候:霜始降(しもはじめてふる)
次候:霎時施(こさめときどきふる)
末候:楓蔦黄(もみじつたきばむ)
〈秋鮭の吹き寄せ風〉
①秋鮭は一口大に切り、お酒と塩をふりかけておく。白菜はざく切り。
②椎茸は千切り、にんじんはいちょう切り。
③パプリカ(黄)は短い短冊、ネギは斜め薄切り、えのき茸は石づきをとり半分に切る。
④器に白菜を敷き、その上に水気を拭いた鮭を並べ、、②③をのせ、火が通るまで蒸す。
あるいは
④-2広げたホイルに④と同様に野菜を並べオーブントースターで火が通るまで加熱する。
器に盛る。
⑤水で戻した枸杞子と茹でた銀杏を散らし、ポン酢をかける。
・鮭は補気・補血。お腹を温める。疲労回復。滑腸。血流改善。
・ネギも体を温める。
・白菜は胃腸の働きを整える。食物繊維が豊富で便秘を改善。
・枸杞子・銀杏(潤肺)、にんじん(補陰)、椎茸(補気)、えのき茸(通便)。
カラフルな野菜を秋の木の葉の吹き寄せに見立てました。
〈白きくらげのかき玉汁〉 肌寒い日に
①白きくらげ(5g)は水で戻して小さく切る。
②ネギ一本は白い部分を小口に切る。
③中華スープ(300cc)に①と②を入れ、ネギに火が通ったら、
溶きほぐした卵(1個)を流し入れる。
④塩・胡椒で味を整え、器に盛り、三つ葉を散らす。
・白きくらげと卵で体に必要な水分を補い、臓腑を滋潤。
・温・辛で体を温めるねぎをたっぷり。
・白きくらげとネギの白、卵の黄、三つ葉の緑で見た目も美しい。
〈ナツメとシナモン入り紅茶〉 体を温める
①ナツメ15g(大で2個、小で5〜6個)を水(カップ3)で30分煎じる。
②煎じ液で紅茶を入れる。
③ティーカップに紅茶とナツメを入れ、シナモンパウダーを少々加える。
・紅茶:温/苦・甘。口渇。精神安定。
・ナツメ:温/甘。補気・補血。胃腸の機能を整える。精神安定。
・シナモン:熱/辛・甘。冷え性。腹痛、月経痛。
季節の果物 柿
柿は肺を潤して、乾燥による喉の渇き、空咳を癒します。
寒性で体を冷やす作用が強い。発熱、熱による下痢、口内炎を緩和。酒酔いにも。
ビタミンCも豊富なので。秋カゼの予防にも。
水菜や春菊(生)、かぶ(軽く塩もみ)などと合わせると彩りもよく、さっぱりしているので、ドレッシングを変えると色々な味を楽しめます。
生ハムやタコ、エビなどと和えても。
柿のヘタは生薬「柿蒂」(してい)で、しゃっくり止め。
渋柿が手に入ったら、是非、干し柿を作ってください。
干し柿は平性で、肺を潤し、空咳を緩和。渋り腹に。止血。健脾。
干すことでβカロテンは生の柿の約5倍に、カリウムは3.5倍に増えます。
ビタミンCは残りませんが、食物繊維は豊富です。
カロリーは糖が濃縮される分大幅に上がりますので、食べすぎないように注意が必要です。
白い粉は生薬の「柿霜」(しそう)で、喉の痛み、口内炎などに効果。
干し柿はお茶請け、チーズや刻んだ柚皮を挟む、お正月のなますに入れるなどしますが、
冷凍して、夏の暑い日にハサミで切って、ヨーグルトに混ぜて食べるのが好きです。
秋の味覚「松茸」を忘れていました(ご縁がないので…)。
松茸:平/甘、脾・腎・膀胱に帰経。経絡の気血の流れを促進して、筋・筋肉の働きを改善。足腰の疼痛、筋肉のこわばりの改善。痰の改善。
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